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スタッフブログ

耳が不自由な方のための災害時の初動行動

突然やってくる自然災害。
地震、大雨、台風、洪水、土砂崩れ…その種類や規模はさまざまですが、
どんな災害でも冷静に対処するためには、事前の準備が不可欠です。
今回は、耳が不自由な方やその周囲の人たちが災害に備えるために今すぐできる準備と注意点をご紹介します。

耳の不自由な方は、音声による情報が届きづらいため、その場で何が起こっているのかが分かりにくく、不安を感じることがあります。
警報や避難のお知らせは音声の情報が多いため、
的確な判断や避難行動へ結びつきません。

耳の不自由な方が日ごろから備えておくこと、また周囲の人々に知っておいていただきたいことのポイントを抑えました。

耳の不自由な方が備えておくこと

①携帯電話(PHSを含む)・スマートフォンから的確な情報を得られるようにしましょう。

緊急地震速報や緊急メール速報の受信がわかるように常に携帯電話やスマートフォンを身につけておきましょう。

☆近年、各自治体が公式LINEやX(旧Twitter)などのSNS上で情報発信していることが増えています。
 緊急時に確実に情報収集ができるよう、普段から携帯電話やスマートフォンの取り扱いに慣れておくことも重要です!

また補聴器や携帯電話等は寝る時に枕元に置くなどして、とっさの時にすぐに持ち出せるようにしておきましょう。

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緊急通知音 振動変換アプリ D-HELO
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)

アップルウォッチを用いて緊急時のアラームを振動と視覚情報の画面表示で伝えるアプリを開発中です。
緊急車両のサイレンや災害時の速報などの命を左右することもある「聞く」ことを前提としたアラームに気づくため、
また誰もが安心安全な生活を送るためにも開発が進められています。

②補聴器の電源確保

補聴器をお持ちの方は災害時耳からも情報を得るために
補聴器用電池の予備(電池式)や充電器の充電およびモバイルバッテリーを用意しておきましょう。

③災害時要援護者名簿登録制度

災害時に自力で非難することが困難な人を登録して、災害時の情報伝達や避難誘導、安否確認を迅速に行うための制度です。
事前に地域の関係者(警察・消防・民生委員・児童委員・区長)に提供し、地域で見守る体制づくりの取り組みです。

東日本大震災では耳が不自由な方が防災無線の放送が聞えず、
津波からの避難が遅れた事例があったといいます。
音声での放送は難聴者、ろう者にとっては聞き取りづらいにもかかわらず緊急の重大な放送であることもあります。
災害時擁護者名簿へ登録しておくと災害時に関係機関では、提供された情報に基づき、
地域の避難行動要支援者の把握、個々の状況の確認、避難訓練等、災害に備えたそれぞれの活動に活用します。

支援者に知ってほしいこと

耳の不自由な方は音声の情報が入らないため、的確な判断や避難行動へ結びつきません。
筆談などで震災状況等に関する情報を伝えてください。 
音声情報には必ず 視覚情報(手話や文字による)をつけてください。
また耳の不自由な方に大きな声で話せば大丈夫か、手話、筆談のどちらが必要か、コミュニケーション方法を確認してください。

まとめ

東京都福祉局が分かりやすいマニュアルを出しているので今一度チェックし、災害に備えることをオススメします。
耳の不自由な方のための災害時初動行動マニュアル

災害に備えるためには、事前の準備が欠かせません。
今からできることを少しずつ準備し、いざという時に備えておくことが、命を守るための第一歩です。
防災の基本は、「自分の命は自分で守る」です。
支援を希望される方自身も、日頃から災害発生に備えておくことや、地域の方々とお互いに顔が見える関係を築いておくことが不可欠です。
皆さんも、今すぐできる準備を見直し、災害に備えた生活を心掛けましょう。

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